第14章 少女の過去
呂駆呂は全員に事情を話して探すが、一向に見つからない
『はぁ…はぁ…ゲホッ!』
は気が付いたら蓮琉を拾った場所に来ていた
『ここは…』
ザザンと波の音が響く
『あぁ…ここか…蓮琉を拾った場所…』
そっと蓮琉が倒れていた場所に手を伸ばす
あの戦争で蓮琉は酷く衰弱していて、自身も"生きる"という事を諦めていた
世界を嫌った、世界を憎んだ
見捨てれば死んでいたであろう蓮琉
けれど小さな身体は必死で生きようとしていた
『(あの時なんで拾ったんだろうな…)』
ストンとその場に座り込んだは、あの戦争の事を思い出していた