第5章 山田家にお泊まり!
お姉ちゃんは強い
あの戦争の時も孤児だと分かった私を必死に助けてくれた
ストールを巻いてるのもあの時の傷…
私を助けてくれた傷
眩しい
お姉ちゃんが遠い…
6歳差がこんなにも遠い
『蓮琉?どうした?』
ん?と覗き込まれる瞳に惹き付けられる
蓮琉「お兄ちゃんはまだ飲むの?」
『いや?これ呑んだら止めるさ』
缶ビールを少し振るとほんの少ししか残ってない
『っと…タバコ吸ってくるからここにいろよ』
灰皿の代わりに缶ビールを持っていく
あの残りに吸い殻を捨てるのかな?
一郎「え!タバコも吸ってるんすか?!」
『あぁ。これ』
タールの強いタバコ
お姉ちゃんの好きな銘柄