第4章 厄介な客
『もしもし?一郎?』
一郎《おう》
『今から引き取り行くから』
一郎《客はもういいのか?》
『ゲラゲラ笑いながら呑んでるよ』
一郎《お前呑んでるのか?》
『あぁまぁな。つっても水みてぇなもんだ。あ、悪ぃ。蓮琉に変わってくれ』
蓮琉《お兄ちゃん!》
蓮琉が電話に出るとフッと微笑む
『いい子にしてたか?』
蓮琉《うん!》
『今から迎えに行くから待ってろよ』
蓮琉は嬉しそうな声をあげた
蓮琉《分かった!一郎さんに変わるね》
一郎《もういいのか?》
『迷惑かけたな。なんかいるもんあるか?なんか買ってくぜ』
一郎《特には…おい、二郎、三郎!》
二郎《一緒にゲームやろうよ!さん》
三郎《お前なんかじゃさんの迷惑になるだけだろ!僕とやりましょう!》
『分かった、分かった。迷惑かけたからな。ゲームでも何でも付き合うぜ』
一郎《悪いな》
『こっちのセリフだ。おー…ああ?泊まる?まあいいか。分かったじゃあな』
プツッと電話切る