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シンゲキ×カレシ【R指定】

第1章 リヴァイ兵長


「だって、リヴァイがナナに会ってみたいって言ったんだよ?」

何が、だってなのかさっぱりだが、その言葉はナナの脳内を沸騰させるには充分だった。

…リヴァイ兵長が……?私に、会ってみたい…?

「…ナナ、大丈夫?顔真っ赤だよ?」

有り得ない言葉にうつむいていたら、斜め上からハンジが冷やかすような声で言ってきた。
ばっ、とハンジの方を見ると何故かにやにやしていて、「それじゃあ私は行くからね」と軽い足取りで暗闇へと消えていった。

オイルランプと水が入った容器を持って、ナナはそこに放心状態でたちすくんでいると背後から何やら肩を掴まれた。

そこには先程の話の中心人物が、ナナと同等か、少し高い目線から不機嫌さを含んだ眼差しでナナを見下ろしていた。
ナナは訳がわからずに固まっていると、その人物は静かに口を開いた。
「…遅い。いつまで待たせる気だ」

「…え…」

ナナはいろんなことが一度に起きすぎてパニックになっていたが、そんな状況でもやはり恋こがれている人を目の前にしたら自分の心臓は慌ただしく鳴るのだと実感した。
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