第1章 リヴァイ兵長
その間もリヴァイは瞳に男の気をちらつかせながらも無表情のままだった。
そんなリヴァイにナナはなんとも言えない淋しさを感じる。
身体は言うことを聞かずビクビクと跳ねていたが心は一向に温まらない。
好きな人にこんなことされてるのに…
なんで私は……
リヴァイ兵長も…
もっと…
「…兵長……」
「…なんだ」
そう言って一旦顔をあげて近づいてきたリヴァイの頬を力の入らない指先で包み込む。
優しく、
柔らかに。
そして額から流れる汗を気にも止めずにリヴァイはナナに軽くキスをした。
あ、やっぱ、リヴァイ兵長は優しいや……
軽く微笑んでナナはリヴァイに顔を近づけ同じく額にキスをした。