第1章 リヴァイ兵長
「…へ、ぇ、ちょぉ……」
「……なんだ」
頬を真っ赤に染め上げ、潤いに満ちた瞳からはボロボロと涙が伝う。
ナナは必死の思いでリヴァイに口を開く。
「…な、んか……身体が、あっ…つぃんで、す…」
自分では決して与える事のできない、激しい快感が、今すぐに欲しい。
しかしそんなことを今までずっと好きだった人に言える訳がない。
はずかし過ぎる。
しかし…………。
ナナを襲う緩い快感の渦はもう限界までに達していた。
………………………もどかしい。
「…へい、ちょう………」
「…ん?」
リヴァイは息もたえだえなナナの紅潮する頬を手のひらで優しく包み込む。そのたびに反応するナナがいとおしくて。
リヴァイがなんとも言えない気持ちになった時、
「………気持ち良く、してください………」
絞り出されたその掠れた声はリヴァイの理性を保っていた小さなものを一瞬にして、破壊した。