第1章 リヴァイ兵長
身体が、熱い………。
あまりの熱さに耐えきれず、ナナは目を開けた。
視界に映るのは見たこともない天井。
キョロキョロと目だけを動かすがそこにはナナが知らない机や本棚。
ここがどこか分からずナナは一気に不安になった。
とりあえず状態を起こそうと腹筋に力を込める。
が、自分の身体はびくともしなかった。
意味が分からずにもう一度身体を起こそうとするが頭しか自由に動かすことができない。
腕をやけくそに引っ張ってみるが、どうやらベッドの柱か何かにくくりつけられているようで微動だにしなかった。
ナナは抵抗することを諦める。
まずはここが何処かなのが知りたい。
逃げるのはそれからだ。
と意に決した途端まだ周りを確認していなかったにもかかわらず少し離れたところからギイ、とドアが開く音が聞こえた。
そこでふと、ナナは思う。
__________あれ、私ってリヴァイ兵長と一緒にいたんじゃなかったっけ……?
そんな頭で考えていたことも目の前にやって来た人物ね顔を見ることによって掻き消された。