第2章 誠凛高校
撮影は順調に進んだ、背中合わせとか仰向けの神峰さんの上に乗るとか接触が多いけど耐えた
神峰「俺はこっちの方が良い感じのポージングだと思ってんだけど、監督どう?」
そう言ってニヤニヤ笑いながら、僕の腰にスルリと腕を回してくる
神峰「うっわ、腰ほっせぇ!ちゃんと飯食ってんのォ?」
『御心配なく、黄瀬涼太にお世話をしてもらってますから』
テメェに付け入る隙はねぇよと含んだ発言と笑顔をお見舞いしてやる
神峰「ふぅん、黄瀬涼太…ね。その黄瀬って奴とどんな関係なの?セフレ?なら俺ともどお?」
結構女抱いてんのよとヘラヘラと下品な笑顔と共にそう言ってきた。キレそう
『涼太とは至って健全な親友、仲間関係です。貴方のような人とは関わりたくないので』
神峰「えぇ、なにそれ!もしかして照れてんの?分かるよぉ、好きな人の家に行くとか、家に入れるとか恥ずかしいもんねぇ」
『は……?いつ誰が貴方を好きなんて言ったんですか?』
神峰「大丈夫、恥ずかしいだけでしょ?俺は全然気にしないからさぁ。だから紺月君の家行こうよ」
駄目だこいつ、理論がというか思考がぶっ飛んでる
神峰「さっきの笑顔も俺だけに見せてくれたじゃん、誘ってんでしょ?」
なんだよっ、こいつっ!!気持ち悪すぎっ
『あ、あの…撮影終わりましたよね。僕もう帰りますね!写真、チェック必要なら事務所に!』
お疲れ様でしたと大声でいい、控え室の荷物をかっさらって、駆け足でスタジオを出た
『っ……気持ち悪っ、』
いつもより早く、町の中を歩く。吐き気がした、あの男の話に…女の子を飾りだとか、物のように考えている事に無性に腹が立った
『女の子は、神秘的で尊い存在なのにっ…!』
ギリッと奥歯を噛み締める、がすぐに深呼吸で心と頭を落ち着かせる
『今日以降会う日はないんだ、気にするな…雑誌は個人か涼太だけ、あの人はモデルとしてしか活動しないんだから』
ブツブツと呟きながら歩いていると、目の前が暗くなった
『………?』
顔をあげるとそこには……
黄瀬「っち!久しぶりッス!」
神奈川にいるはずの涼太がいた