第2章 誠凛高校
『あれ、涼太だ』
黄瀬「反応薄すぎッス!」
ぷくっと頬を膨らませて、少し不機嫌そうだ
『だって、2、3週間前に撮影したじゃん』
とは言え、今の状況下涼太に会えたのは有難い。思わず頬が緩む
黄瀬「今日は部活も軽くで終わったから遊びに来てたんスよ、先輩と!」
『先輩…?もしかして、後ろの?』
涼太の背中に隠れてしまっているが、確かに先輩らしき人がいる
黄瀬「うちのチームの主将の笠松先輩、女子が苦手だけどっちなら平気ッスよね?」
そう言いながら、グイグイと彼を前に押し出してくる
『涼太っ!流石にやりすきだよ!』
笠松「いや、大丈夫ですから…心配しないでください」
黄瀬「ほら、こう言ってるし」
笠松「馬鹿が、建前を知れッ!!」
笠松さんは綺麗な蹴りを涼太の背中に決めた
黄瀬「いたッ!すいませんって~」
入ったばかりでもう可愛がられてるんだ、良かった
『立ち話もなんだし、どこか寄る?それか…僕ん家来る?』
黄瀬「んー、そッスね。っちの家行きましょ」
笠松「いや、何言ってんだ!迷惑だろうが!」
遠慮してるんだろうなぁ…先輩だけど可愛い
『あ、大丈夫ですよ。僕独り暮らしなので、たまに寂しくなるんです。…それに今日は少し…誰かに話をしたくて……』
黄瀬「ほら、こう言ってますしお邪魔しましょーよ!」
笠松「いやっ…まぁ、本人が良いなら……」
『じゃあ決まりですね、あ、そう言えば自己紹介まだでしたね。紺月です、よろしくお願いします』
ニコリという笑顔と共にそういうと、とりあえず最寄り駅に向かおうとした、が
黄瀬「ん?笠松先輩どうしたんスか?」
笠松「今ッ、紺月って…言ったか?」
『はい、言いましたけど……あ、叫ぶのは抑えてくださいっ。面倒を起こしたくないので』
唇に人差し指を当て、静かにするようにお願いする
笠松「分かった、ッ、ちょっと待て……………よし、良いぞ」
数回深呼吸を繰り返し、落ち着いたようなので改めて駅に向かった