第2章 誠凛高校
『あっ、体育館あったあった。テツくん……どこだ?』
体育館の中をキョロキョロと覗く
「ん?ねぇ君、もしかしてマネージャー希望の子?」
目の前の女の子に話しかけられた、なにこの子…
『めっちゃ可愛い!!肌ツヤ髪も綺麗!』
「えっ…あぁ、そうかしら?照れるわね」
ってそうじゃなくって!
『えっと、黒子テツヤくん、ここに居ますか?』
「えぇ、確か………あれ、どこいった?」
女の子がキョロキョロと辺りを見回すが、見つからない
黒子「あの、どうしましたか?紺月君」
『ひぎゃぁっ?!』
きゅ、急に後ろに出てきたっ!?こわっ!
『びっくりしたぁっ!…あ、あのね、今から急な撮影入っちゃって…誘ってくれたのにごめんね』
黒子「いえ、仕方ないです。中学からの活動、まだちゃんと続いてるんですね」
『うんっ、たくさん頑張ってるからね!あ、そろそろ行かなきゃ…じゃあまた明日ね、テツくん』
黒子「はい、気をつけてくださいね。紺月君は有名人ですから」
『うん、気を付ける!バイバイっ、ぁ、お邪魔しましたぁ~』
少し騒がしくなった体育館を出て、スタジオに急いだ
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マネ「全く、そろそろ黄瀬君離れしてもらわないと困るわよ」
今、スタジオの控え室で怒られてます…
『でもっ、映画とかドラマとかは好き嫌いしてないから、雑誌くらい許してよぉ…』
目をうるうるとうるませて、上目遣いにマネージャーを見る
マネ「……はぁ、社長と要相談になるけど分かったわ」
『やったぁ!社長は僕の事ちゃあんと理解してくれてるからねっ』
多分今後、雑誌は個人か涼太としかないだろう
マネ「とりあえず、今回の商品のコンセプトの説明と衣装置いておくから、準備お願いね」
『はぁい、任せてよねっ』
衣装は格好いいスーツ系だ、ジャケットはないからシャツを着てボタンを1、2個外してネクタイも緩めよう、カフと髪型は男の子の時と同じにする
『うんうん、やっぱ僕かっこい~。香水のコンセプトも男子用の格好いいタイプだし、問題ないね』
パラパラと打ち合わせ表を見ながら、セッティングの完了を待った