第2章 誠凛高校
『テツくんはさ、高校でバスケするの…?』
桃ちゃんと涼太づてに聞いた、急に部活に来なくなったって…
黒子「はい、やるつもりですよ。今からバスケ部に行くんです、紺月君も良かったらどうですか?」
『確か部活勧誘校門前で朝やってたね…でも僕はどの部活にも入部届書いてないし…』
黒子「見学位なら大丈夫だと思いますよ?」
『んー、分かったけどちょっと待って!すぐ終わるから!』
黒子「?はい、分かりました」
テツくんの了承を得て着替え始める、一応持ってきといてよかったぁ
黒子「あの…何で?」
『男のままだとファンにバレやすいし、入部迫られても困るからぁ』
ウィッグと軽めのメイクを終らせて、黒子に向き直る
『どぉ?』
テツくんの目の前でクルクルと回って見せる
黒子「似合って……あ、可愛いって言った方が良いんですか?」
『えへへっ、どっちでも良いけど可愛いの方が嬉しい』
黒子「可愛いですよ、同性と思えないくらいです」
『ありがと、そろそろ行こっかぁ』
カバンを持ち、教室から出て歩き出す
『あ"っ、スマホ忘れたっ!ごめんテツくん!先行ってて!』
黒子「はい、転ばない様に気を付けてください」
一旦別れて、教室に走って戻る。パタパタという音が廊下に響く
『んー、どこ置いたっけ?……あ、あった!…んげっ!?』
マネージャーから鬼ラインきてるし……
『……また雑誌かぁ、涼太以外との撮影はお断りですっと』
怒られるだろうけど仕方ない、モデルで僕の事を仲間として見てくれているのは涼太しかいない
『うぇっ……めっちゃ怒ってる、強制…うぅ』
やりたくないけど…怒られるのも、うぅ……香水のPR位ならすぐ終わる…?
『うぅぅ!ネチネチラインしてくるのやだぁ!やりますっ!』
よりによって相手が、可愛い子よく引っかけてく?とか涼太に言われてた人だし…何もないと良いけど
『テツくんに謝りに行かないと…体育館だよね…』
教室を出て、体育館へと走り出した