第2章 誠凛高校
「Navyの商品って全部くんがデザインしてるんでしょ?やっぱセンスあるよね~」
「分かる!しかも、ユニセックスなとこが良いよねぇ。彼氏とかにも渡しやすいし!」
『うん、僕がデザインしてるよ。僕自身ユニセックスの方が良いからそうしてるんだ』
最近は男の子に視点をおいた商品が多いかも知れない…涼太に会う機会が多かったからかな?
そんな話をしていると、チャイムが鳴り先生が入ってきた
先生「ほら、席について。じゃあ、今から学校についていくつか話すからよく聞くように。この時間が終わったら放課後だから…」
何て言う先生を横目に、窓の外をポーッと見る
『(放課後…最近仕事オフ続いてるしなぁ…涼太のとこ行こうかな?部活見ても…うーん)』
涼太に会いに行こうにも、彼は海常高校だ。暇だとはいえ、神奈川だしなぁ…
「あの、ぼーっとしてますが大丈夫ですか?」
ふと、その声が聞こえ視線を教室に戻すと、目の前に水色髪の男子がいた
『あ、テツくんだぁ~久しぶり!』
そう言ってにぃっと笑うと、テツくんも少し頬を緩め、微笑んでくれた
黒子「相変わらずお元気そうで何よりです」
『テツくんも元気そうでよかったぁ、それよりどうしたの?僕に何か用?』
黒子「いえ、放課後なのに動く気配がありませんでしたし、ずっとボーッとしていたので…余計なお世話でしたか…?」
少し照れたように言うテツくんは、同性の僕から見ても可愛いって思える
『んーん、心配してくれてありがと。ぎゅーしていい?』
黒子「えっ、あ、はいっ」
『やっぱテツくん可愛い~!ぎゅーっ』
テツくんにギュッと抱きつく、テツくんは僕よりも身長がちょびっとだけ高い、けど身長が近いから抱き締めやすい、ちょっと戸惑ってるのも癒し
黒子「いつになっても慣れませんね……」
『テツくんらし~、ちょっと背ぇ伸びた?』
黒子「はい、少しだけ…本当にお久しぶりです…」
『僕は帝光時代そんなにバスケ部全体と関わりなかったからさ、話はよく分かんないけど元気で良かった』
キセキの世代のメンバーとは関わりあるけど、一応部外者の僕に誰も詳しく話してくれなかったしね