第2章 誠凛高校
『涼太、笠松先輩とリビングに行ってて』
黄瀬「りょーかいッス!さ、行きましょ先輩」
笠松「おいッ、急に押すな!!」
パタパタとリビングに向かう二人をみながら、自室に入る
『……ただいま』
荷物をおき、大きめのTシャツとショートパンツというラフな格好に着替える
『………はぁ』
自室を出て廊下を通って、リビングに入る
『お待たせしました、紅茶か何か飲む?』
このマンションは4LDK、リビング・ダイニング・キッチンが一部屋にまとまっている。すぐに料理やお茶なんかを出せると言うわけだ
笠松「いや、お構い無く…」
黄瀬「先輩固すぎッス、っち、前の紅茶ある?」
こくんと頷くと、満面の笑みでそれがいいと言ってくれた
『分かった、あと夕飯も食べてってくれると……嬉しい、んだけど…』
黄瀬「…?別に良いけど…」
笠松「おいッ、勝手に話進めんじゃねぇよ!」
『実は、仕事仲間から入学祝いでお肉とか沢山貰ってて…僕だけじゃ消費出来ないんですよね、人助けと思って!』
にこにこと笑いながら、テーブルにティーセットを置くと、手首を掴まれた
黄瀬「で?なんでそんなんになってんスか?」
『…?そ、んなん?』
黄瀬「ハァ…気付いてないんスか?喋り固すぎ、顔固すぎ、漂う空気は最悪ッス」
『………う、そ』
そのまま手を引かれ、ソファーにちょこんと座らせられる
黄瀬「話したいなら話して、そうじゃないならオレが自分で聞きに行く」
『ぁ……、の…。実、は……』
ポツポツと話始めた。涼太はもちろん出会ったばかりの笠松先輩まで真剣に話を聞いてくれた
黄瀬「なんスかそれぇ!?…最悪ッスわ」
『……一応、事務所には…NG入れてもらおう、って』
笠松「俺はそう言うのに詳しくないが、そうするべきだと思う」
黄瀬「…頑張ったッスね、お疲れ様」
大きな身体で優しくギュッと包み込んでくれる、声も匂いも全部が落ち着く
『ご、めん……ありが、とぉ…』
黄瀬「はいはい、泣きすぎッスよ~」
笠松「黄瀬はしばらくそうしとけ、紺月さんキッチン借りますよ」
『……ぅ、はいぃ…』