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【黒子のバスケ】僕は今日も憧れる

第2章 誠凛高校


黄瀬「…落ち着いた?」




『ん、』




しばらく涼太の腕の中で泣いた、初めてだったから戸惑った。でも、嬉しくて…




笠松「一回水飲め、それから目元冷やしてこい」




『は、い…あの、敬語……』




コップを手に取りながらそう呟くと先輩はあからさまに慌て出した




笠松「あっ、や、やっぱりあったほうがいいですか…!?」




『ふふ、いえ…それで、いえ。それが良いですっ』




あまりの慌て具合にくすくすと笑った




黄瀬「あ!笑った…良かったッス~!!!」




今は涼太の膝の上に座っていたのだが、後ろから強く抱き締められた




『い"っ…!?涼太っ、痛いよぉ…』




涼太「のんびりさも戻ったッスね!っ~!!」




『痛いってば…!ふふ、もぉ』




笠松「なぁ、俺帰った方がいいのか?」
黄瀬「なぁんでッスかぁ…一緒にいましょーよ」




涼太の腕から抜け出して、目元を水で冷やす




『そーですよ、一緒にご飯食べましょうよぉ』




冷蔵庫から沢山のお肉を取り出す、松阪牛に黒下和牛…高級な和牛肉がたくさんだ




黄瀬「わ、旨そー!こんなに食べていいんスか?」




『消費仕切れないって言ったじゃんか、焼き肉にする?』




多分色々準備する間にご飯炊けるだろうし、と考え早速準備に取りかかる




黄瀬「手伝うッス、こんなに誰から貰ったんスか」




『えっとぉ、真白ちゃんと綾くんから貰ったよ』




後はほとんど知らない人だったし




黄瀬「真白…綾…あぁ、神寺真白と百瀬綾ッスか」




『うん、涼太は俳優業してないから面識無いかもね』




黄瀬「名前くらいは知ってるッスよ、話題にもなってるし」




そんな話をしていると、準備がほとんど終わった




『ホットプレートどこだったかなぁ……?』




棚を探したり、段ボール箱の中を見る




笠松「おぉ…まだ全部片付いてないんだな。手伝うぞ」




『あは、越してきたばかりだし中々時間もなくて…』




笠松「時間ねぇってことは、仕事で埋まってんのか」




『ん~、そういうわけでもないんですけど、部活とかもなるべくしたいなぁとは……あ、あった』
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