第1章 轟君
昨日の轟君、なんだか不安そうな顔してたけど、きっと大丈夫!
お母さんとお父さんが帰ってこないって確認したし!
お部屋の掃除したし!
あとは…
「待たせたな。お疲れ」
『轟君!うん!今日もお疲れ様!』
一緒に帰るだけ!
夜もずっと一緒にいるなんて初めてだなぁ。
上がってしまう口角は、もうどうしようも無さそうで、そのままにしておく事にした。
「機嫌が良いな。今日の授業、上手くいったのか?」
『ううん?全然失敗しちゃったよ〜。轟君は!?』
「勝ちはしたが、課題が山積みだ…」
そう、今日の授業について色々と話してくれる轟君。
やっぱり体育祭後から、ちょっと明るくなった気がする…!
私は何も出来なかったけど、轟君のクラスメイトの緑谷君?凄いなぁ!
喋ったこともないけど、ありがとうって念を送っておこっと!