第1章 轟君
そんな俺の言葉に、ゆっくりと振り返って笑ってみせるゆき。
大好きな彼女の笑顔で、今日はゆっくり寝れそうだと思えば、触れるだけのキスを落とされ、思わず微笑んでしまう。
「わ、私のが、好きだもん…」
『フッ…どうだろうな。おやすみ』
「ふふっ…おやすみ焦凍」
次の日の朝はゆきと一緒に学校へと登校し、クラス前で別れて自分の席に着く。
途端、襲われる眠気。
あくびをしながらも、
あいつ、朝起きたらコロッといつも通りに元気なんだな。
そう思いながら、彼女の話に付き合っていて、眠気を忘れていたのかと納得する。
すると、
切島「おいおいおいおーい!!!!
お前、彼女いたのかよ!しかもめっちゃ可愛いじゃねーか!聞いてねぇぞ!」
峰田「はぁ!?おい!切島まじかよ!イケメンでハイスペックな上に彼女いんのかよこいつ!」
芦戸「そーなんだよ!峰田!今日、朝、切島と見ちゃったんだよ!昇降口でイチャつく轟と彼女ちゃんを!!」
葉隠「えぇ!?私も見たかった!どんな子!?どんな子なの!?轟君!」
『どんなって…』
「コンコン、失礼します!…焦凍、いますか!?」
『あんなやつだ』
焦凍side.end