第1章 轟君
私の力ない抵抗は完全に無視されて、優しく舐め続けられる。
私の胸を触っていた焦凍の手がサラリと下へ降りて行き、ショーツの上から割れ目をそっとなぞっていく。
!!?
そんなとこ、触るの…!?
『ひぁっ!…んぁ、まっ…声、出ちゃ、う…』
「湿ってるな。…声、もっと出せよ」
『や、だぁ…!』
恥ずかしい、自分のものとは思えないこの甘い声、恋人の焦凍にだって聞かせたくないに決まっている。
私がぎゅっと口を閉じて横を向けば、彼が私のショーツに手をかけているのがチラリと見えて、首を左右に振る。
もう、裸になっちゃうよぉ…
「大丈夫だ。俺も脱ぐ」
『そういう問題じゃ…きゃっ、う、見ない、で…』
さっきから私の要望はほとんど無視で、恥ずかしさと下腹部の切なさが増していく。
世の中の女の人はこんな恥ずかしい思いをしているのだと思うと、途端に全員が凄く思えてくる。
1年も付き合ってるけど、私ってまだまだだったんだなぁ…