第1章 轟君

同じの着れないってどういうこと…？


訳もわからず首を傾げれば、パチッと外される下着のホック。

隠す隙もなく、焦凍の片方の掌が私の胸に沈んでいき、恥ずかしさでおかしくなりそうだった。
知識としてこういう行為の時に、男の人が女の人の身体をたくさん触るというのは知っていたけれど、いざ自分がされてみると、余裕など到底持てそうにない。

彼は、やわやわと優しく私の胸を揉みながら、顔を近づけて来て、



「…可愛いな」



そう一言発して、触れるだけのキスを落として、その口が私の胸の頂を含む。



『んっ、ぁ…、んん！ふ、はぁ…！』



いつの間にか硬くなっていたそこは、彼の舌によってコロコロと転がされては吸われていく。


お腹の奥、おかしい…


私の胸に舌を這わせながらも、私の目を見上げてくる彼に心臓をぎゅっと鷲掴みにされたような気分になり、思わず目を逸らす。

私の羞恥心を煽っているというのはもう間違いなくて、


焦凍って、こんな意地悪だったっけ…？


甘い声を漏らしながらも、彼に握られた手を握り返して、



『も、お願い…おかしく、なっちゃうよ…』