第1章 轟君
直接触れられた場所がさらに熱をもって恥ずかしさが増す、と同時に、
背中を駆け回る甘い刺激が、どんどんとお腹の奥を切なくする。
これ、なに…?
恥ずかしさで、焦凍の方をずっと向けないでいれば、
「こっち向けよ」
『む、り…。んっ?!』
「もう、全部脱がすからな」
頭の上で固定されていた手が解放されて、緩めのワンピースが腕から抜き取られてしまう。
…っ!
焦凍に下着姿を晒すのなんて初めてで、両腕で胸と顔を必死に隠そうとするが、もちろん隠しきれない。
そして、今日は運が悪いのか良いのかフロントホックのブラジャーにTバックの下着。
「狙ってるのか」
『ち、違っ!だって、明日はコスチューム、着るから!こう、いうのじゃないと、透けちゃうんだもん…』
そう言い訳する私に、焦凍は少し口角を上げて、
「明日は同じの着れないかもな」
『…なん、で…きゃっ!ぁ、しょう、とっ!』