• テキストサイズ

【コナン裏夢】Rivale【赤井秀一・降谷零】

第6章 コードネーム


ジ:「コードネームは、『キルシュ』だ。この酒の正式名は、『キルシュヴァッサー』だが長すぎるからな」

『キルシュ…』

ジ:「ドイツとのハーフのてめぇなら、この酒が何に使われているかも知っているだろ?」

『えぇ。ケーキの香りづけによく使われるけど…カクテルの「アカシア」を作るのにも使われるわね…ジンベースのカクテルだったかしら?』

ジ:「余計なことまで…」

『貴方が聞いたんでしょ?』

ジ:「チッ」

ジンは不機嫌さを増した表情を私に向けるが、私はそれには怯まなかった。

ジ:「それだけ肝が据わっているから、あれだけの情報を取ってくるわけだな」

『え?』

ジ:「RUMの期待を裏切るなよ。後、俺はまだ認めてねぇことをわすれるな」

ジンは私の疑問など無視して、それだけを告げて消えていった。
私はジンが残した言葉を心の中で反芻しながら、彼が去った後をじっと見つめ続ける。
(『やっぱり…ジンは疑っている?』)

降:「帰ろう?」

今まで黙っていた零さんが私に声をかける。零さんの声に、現実に引き戻された私。

『えぇ』

降:「気にすることはない…着実に進んでいる証拠だから」

『うん』

私は零さんの言葉を今は信じようと心に決めて、彼のRX−7に乗り込んだ。
その時、零さんが複雑な表情を浮かべていたことに気づかずに…
/ 107ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp