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【コナン裏夢】Rivale【赤井秀一・降谷零】

第6章 コードネーム


降谷Side

ミアを組織のアジトから彼女のセーフハウスに送り届けた後、僕は公安へ車を走らせた。
ある男に会うためだ。
公安への道のり、今日1日起こったことについて、僕は改めて思いを巡らせていた。
特に「ミアがコードネームを得た」という事実に、僕は複雑な思いでいた。
組織でコードネームを得ることは、彼女自身の実績が認められて信頼を得られたこと。
この先、彼女がさらに中核に迫ることができ、内部崩壊を企てようとしている僕らの作戦に追い風になったのは確かだ。
しかし、一方でミアがこの状況に今後、耐えていけるかを僕は懸念していた。
潜入が長期化していることで、彼女が本来の自分を見失わずにいようと必死になっていること、
そのことが逆に彼女自身を苦しめていることに、薄々気づいていた僕。
しかし彼女のプライドもあると思い、僕から声をかけることは避けてきた。
そして今日、やっと彼女は僕を本当の意味で信頼するに至った。
僕は、そのことを嬉しく思いながら今後のサポートをどうしていくかを思案していたのだ。
その矢先、彼女はコードネームを与えられることになった。
しかも、ジンは言っていた。「RUMが感心している」と。
今後は、RUMから直接指示が来るようにもなるだろう。
今までは僕が常に傍にいてサポートをできたが、これからは常にいることが難しくなるだろう。
なぜなら、彼女が指示役となり組織の他のメンバーと任務にあたることも増えるからだ。

不本意だと思ったが、目的を達成するためにも、ミアを守っていくためにも協力を得ないといけない。
あの男…赤井秀一の協力を。
公安の駐車場に車を止めた僕は、すぐに庁舎内に設けられたFBI専用の部屋へ向かった。

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