第5章 潜入 ★
『ねぇ…もぅ…我慢できない…』
私は、彼を見上げながらつぶやく。
降:「何を?」
『言わせないで?』
降:「さっきまでの素直さは、どこへ?」
私が言いたいことをわかっているはずなのに、終始、意地悪な笑顔を浮かべたまま会話をはぐらかす零さん。
私は上体を起こして、片手を彼の首に回す。そして、もう片方の手を彼の内股へそっと這わせながら、耳元で囁く。
『貴方のが…欲しい…』
降:「どこに?」
さらに意地悪く問う零さん。私は、ズボンの上からでも存在を主張している零さんのソレに手を這わせて、もう一度囁く。
『私の中に…挿れて?』
囁いた後に、私は小さな抵抗とばかりに彼の耳にフッと息をふきかける。
すると、彼のソレがさらに存在を主張したことがわかった。
私は零さんが感じてくれたことに嬉しくなり、もう一度、息を吹きかけようとする。しかし、それは阻まれる。
零さんが、私をベッドに押し倒したからだ。
降:「主導権は譲らないよ?」
そう言って零さんはズボンと下着を一気に脱ぎ去り、張り詰めたソレを私の膣口に擦り付けて来た。
熱を持ったソレが膣口にあたるのを感じ、私はその先に与えられる快感を思って、小さく震える。
その様子に気づいた零さんは、耳元に唇を寄せて呟く。
降:「待ったんだから、優しくできないよ?」
私は、その言葉に小さく頷いた。それを合図に、零さんは一気に私の最奥までソレを入れた。