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【コナン裏夢】Rivale【赤井秀一・降谷零】

第5章 潜入 ★


零さんとの打ち合わせの後は、全体会議だ。いつも通りボスの近くに着席しようとした私は、零さんに優しく腕を引かれる。

降:「ミアは、今日から僕の隣」

彼お得意の有無を言わさない笑顔と共に言われ、私は大人しく彼の隣に腰掛ける。
その様子に気づいたボス。彼も同じく、いつもの笑顔を絶やさずに私たちを見つめている。
『素敵なPrinzが見つかってよかったね』と後で言われそうだなと、私は心の中でため息をつく。
『ボスにもきちんと事情を説明しておかないと』と心に決めて、私は会議に臨んだ。

会議は滞りなく進み、潜入捜査の議題に移った。零さんが前に立つ。

降:「今日から、ミア捜査官も組織に潜入します。彼女の潜入時における個人情報は、お手元の資料に記載の通りです。次に、潜入についてです。現在、組織は日本の裏カジノ社会を牛耳ろうと画策しています。そのため組織内での諜報活動は、裏カジノ関係が主になると予想されます。直近で明日から横浜港に停泊予定の「サンクチュアリ号」で行われる、裏カジノ開催情報が組対から入ってきているので、こちらに潜入することになると考えています」

そこで一度言葉を切って、零さんは会議室全体へ目を向ける。

降:「夕方に組織から指示を受け次第、最新情報を風見より皆さまへ共有します。なお、既にこの船には組対の捜査官が潜入しているため、彼らとも協業して作戦を実行していきます。以上です。何かご質問やご意見はありますか?」

零さんの綿密に立てられた計画に、異議を唱える人物は現れない。私は、後方に座っているであろう赤井さんを思う。昨日は声を挙げていたが、今日は沈黙することに決めているようだ。
私は、そのことを少し疑問に思いながら、すぐに気持ちを切り替える。
そして報告を終えて隣に戻ってきた零さんを笑顔で出迎えた。

『お疲れ様』

と労う言葉と共に。『私は彼のパートナーなのだから』と自分に言い聞かせながら。
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