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【コナン裏夢】Rivale【赤井秀一・降谷零】

第4章 告白


彼女が泊まるホテルのバーで、俺と彼女はお互いの過去と今回の作戦にかける想いを打ち明けあった。
どうも彼女は、俺のことを仕事仲間以上に思っているようだ。その気持ちを嬉しく思う反面、すぐに答えてやれない自分自身にもどかしさを感じる。
今、俺が最優先すべきことは「組織の壊滅」。そして、それに伴って守るべき者たちを守り切る事。
今の俺は守るべき者たちに優先順位など、つけられない。あくまでも、彼女はその守るべき者の1人。
そう自分自身に言い聞かせてみても、心の奥底で「本音はどうなんだ?」と問いかけているもう1人の自分がいる。
会って2日しか経っていない相手に、ここまで自分自身のことを話したのは初めてだ。
それくらい彼女という存在が、俺の中で特別な物になっているという事実は否定できない。
しかも、彼女は明日から降谷くんの恋人として組織に潜入する。
味方さえも騙すために、彼女は普段から降谷くんの恋人として振る舞うようだ。
それを俺は黙って見過ごすことができるだろうか…俺は、自身に去来した複雑な気持ちを押し隠すように

赤:「そうか。俺は、器用な性分じゃないんでね。ミア」

と告げ、もう一度彼女の肩を自分の方へ抱き寄せた。
彼女の肩は一瞬だけ震えたが、すぐに安心したようで俺に体重を預けてきた。
俺はこのまま時間が止まってしまえば良いのにと思いながら、彼女の肩を抱きしめ続けた。
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