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【コナン裏夢】Rivale【赤井秀一・降谷零】

第4章 告白


『どうしよう…』

私はため息とともに、周りに気づかれないように独り言を漏らした。

シ「ミア、本日5度目だよ。珍しいね」

『え?!私そんなに言っています?』

シ「はは。気づいていないとは、さらに珍しいね」

隣に座っているボスが今まで何の指摘もしていなかったので、私は独り言を気づかれていないと思っていたが、どうも違ったようである。その指摘に私は一気に恥ずかしくなり、『すみません』と小さくつぶやきながら、俯いた。その様子に気づいたボスは、周りに気づかれない声音で続ける。

シ「ミア。話は後でいくらでも聞いてあげるから、今は集中してくれ」

『ボス、ありがとう』

今、私は明日からの潜入捜査に向けて、これまで判明している組織の情報について日本公安警察、FBIからそれぞれ共有を受けているところだ。本来であれば集中して聞かなければいけない会議であるが、参加メンバーがそれを阻んでいる。日本公安は、今も潜入している零さん。それは、私も予想ができたことだ。しかしFBIは、なんと赤井さんである。赤井さんが過去に潜入していた事実を知らなかった私は、この会議に彼がいる事自体に驚いていた。零さんには「赤井さんと会う」宣言はしていたが、覚悟がまだ決まっていなかった私。そんな状態で会議室に入室した私は、赤井さんの存在に気が気ではなかった。
ボスに言われた通り、『今は潜ることに集中しよう』と心に決めて、会議の成り行きを私は見守った。
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