第4章 告白
優しい笑顔で私の答えを待つ彼。その表情を確認して、私は一気に話す。
『赤井さんに誤解して欲しくないから、貴方とは偽装で恋人関係になることを事前に伝えておきたいの。他の捜査官からは、どう思われたっていいけど。赤井さんにだけは、誤解されたくないの』
降:「構いませんよ」
私の告白に零さんは、いつもの優しい声音で同意してくれる。
『ありがとう。零さん。貴方がパートナーで本当によかった』
降:「僕も素直な貴女が好きですよ」
『もう、そういうところ!』
零さんの返事に私は一挙に恥ずかしくなり、頭の上にあった枕を彼の顔に押し付けようとした。しかし、その抵抗も虚しく、彼は易々と枕を掴み元の位置に戻しながら私に声をかける。
降:「さぁ、起きましょう」
そして、彼は先にベッドから出て行った。起き上がる前に「本当は、このままで1日を過ごしたいですが」という甘いセリフと共に、私の額にキスを落とすことを忘れずに。
その行為に私の頬の熱は一気に上がり、その熱を冷ますのに、しばらく起き上がれなかったのは言うまでもない…