第3章 偽装 ★
降:「バーボンですよ!言えるまで止めませんよ」
『やだ……言うから……そんなに……しないで……バー……』
降:「ほら、ちゃんと言ってください。ミア」
僕は彼女の耳元でそう囁き、彼女の耳を噛んだ。言葉とは裏腹に、僕は彼女に言わせるつもりはない。
『ひぁっ!』
バーボンと言いかけた彼女は、突然与えられた耳への刺激に素直に驚く。愛おしすぎるその姿に、さらに僕の加虐心は煽られた。今度は彼女の耳を噛んだまま、彼女の膣内に入れた指を激しく抜き差しし始める。
『やぁ……それ以上は……だめ』
降:「いつまでも、言わないからですよ」
抜き差しする手を止めずに、僕は彼女の耳元で意地悪く囁き続ける。彼女の声は一層、高くなる。
『んぅ……もぅ、無理……』
彼女は、さらに押し寄せる快楽から逃げるように僕の胸を押し返してきた。しかし、その力は弱く何の抵抗にもならない。僕は押し返す手を易々と掴み、彼女の頭の上で縫い止める。
降:「ダメです。ほら、言ってください」
もう一度、耳元で囁くと彼女の中がキュッと締まる。その素直な反応に僕は、「このまま時間が止まればいい」とさえ思い始めていた。しかし、「これはあくまでも、始まりに過ぎない」と思い直す。
『っつ……バー…ボン……やぁ!』
やっとの思いで言った彼女の言葉を聞き、僕は満足した笑みを浮かべながら彼女の中へ入れた指を一気に引き抜いた。その動きに合わせて彼女の腰は一瞬、浮き上がってからベッドに沈んだ。
降:「よく言えましたね…」
僕は頭の上で縫い止めていた彼女の腕を解放し、労るように彼女の頭を優しく撫でた。彼女は先ほどまでの余韻がまだ残っているようで、僕が触れた瞬間は驚いた表情を僕に向けたが、すぐに安心したのか、ゆっくりと瞳を閉じて、その感触を味わっていた。