第1章 荼毘 裏夢
「いってきまーす」
鍵を占め、でていく。
荼毘はイヤホンを耳につける
イヤホンが外の音に繋がる
昨晩の携帯にGPSと盗聴アプリをインストさせていたのである。
自分のことを誰かに話しているのではないか、もしかしたら県警と繋がっているのではないかという疑いからの行動である。
そんなこと知る由もない
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荼毘を連れてきてから5週間が経った
頭の包帯は取れ、足の骨もヒビが塞がってきている。
1週間たったあたりから、松葉杖を着いて足にビニールを被せ自分で風呂にも入るようにった
室内の歩行練習もが松葉杖を後ろから支え行った。
あまり話さない荼毘が、たまに口を開けばに皮肉の利いた事を言う。それに笑う。
そんな日々。
最近はの携帯から盗聴をする事が少なくっていた。
その日はやけに嫌な気がした。
まずの帰りが遅い。不審に思った荼毘がイヤホンを着け、の携帯の盗聴アプリとGPSを起動させる
やけに雑な物音が聞こえる。何かを引きずるような
「……?」いつもなら、煩いぐらいに聞こえる夜道の人の声、すぎる車の音が聞こえない
「……、ッ、やめて、下さい…!!離ッ、して」
の抵抗する声が聞こえる。 GPSを見ればいつもの帰宅ルートではない。明らかに路地裏街に連れていかれている。
急いで松葉杖を掴む荼毘。歩く分には歩けるが、走れない。
「くそッ……」
玄関の鍵も閉めずに飛び出す
場所は近いが、今の足では直ぐにはつけないと判断した荼毘。
近場の駐車場で車を発進させようとする一般人を見つける。
車の前に立ち青い炎で囲む。
脅す形で車を運転しろと炎をチラつかせる。
その目はYES以外を言えば殺すという目である。
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