第5章 荼毘 裏夢 幼なじみ
「今俺、すげー幸せだわ」
頭を上げての事を嬉しそうに見る荼毘
「目に泡入るよ、燈矢って長男だから面倒見良いけど、隠れ甘えん坊だよね笑」
「にだけだよ」
顎は引かず、ぬるま湯で落ちる泡が入らないように目を閉じる荼毘
爛れた皮膚。整ったパーツと骨格は、かなりの美形。
継ぎ接ぎのグロテスクな見た目
10代からの付き合い。普段から人体に触れてるには
それが嫌悪されるモノには見えない。変わらぬ人。
荼毘の顔に惚れ惚れしていると、無自覚か気づけば荼毘にキスをする
少し驚いて目を開ける荼毘
「あ。」
も驚いている
「なんでが、驚いてんだよ」
「や、なんか…今、燈矢見てたら…気づいたらキスしてた、」
戸惑う。
咄嗟の感情で動くタイプでは無いので自分の行動に動揺している
「ふーん笑」
ニヤついて立ち上がりの顎に手を当てキスをする
離れて触れ合う唇に、後ろに後ずさる。
荼毘が合わせて進めば、壁と荼毘な挟まれる。
「っ、//燈、矢…ン、…」
キスはどんどん深くなる。
口を開けば舌が流れ込んで、いやらしい音を立てる。
顎に添えられた指は力強く、が顔を振ることも出来ない
荼毘が満足するまで続く口付け。
お互いの吐息とシャワーから流れる水の音が嫌によく聞こえる
感覚が集中している証拠。
繋がる唾液糸は何度も何度も作られる。
の体に巻かれたタオルに手をかける荼毘
その手を両手で掴む
「……誘ったのはだろ?今更無しなんて、」
不敵な笑顔での目をジッと見て聞く
「誘った訳じゃ…っ、」
「……本気でヤりたくねぇのか?」
少し悲しそうな荼毘
「したいかどうかと言うより、……こういう行為って頻繁にやるものじゃないと、思うわけで……その、飽きられたくない…し、。」
ポカンとする荼毘
昨日の今日でそんなこと気にしてたのかよ___と、その後笑い出す
「ははっ、笑。やっぱおもしれェーなァ、笑」
「……(怒)」
不貞腐れるを他所にもう一度キスをする。
「言っただろ?俺の方が先にを好きになってんだよ。まだ満足に全部貰えてねェんだよ」