第5章 荼毘 裏夢 幼なじみ
「待っ、…!燈矢、待って!!」
自分の首元を抑える
その手を引き剥がそうとする荼毘
「ぅ、…、ぁ、こういう初めては…フカフカのベッドの上じゃなきゃ、ヤダ……」
緊張と恥ずかしさで涙をうるうる浮かべる。
のこうも小動物的な弱々しい姿を初めて見た。
可愛すぎて体が固まる荼毘。
なにより発言がピュア感溢れて可愛い。長年の付き合い、がそういうのが疎いことは知っていたが、想像以上に雰囲気に慣れていない。
「ベッドでなら続きしていいんだな?」
の顔を覗き込んで聞く
耳まで真っ赤にして、首を縦にコクコクと振る
「わかったよ」
の腰を持ち上げる。お姫様抱っこなんて可愛いものではなく、肩で担ぐ荼毘
「な!、燈矢、こういう時ってもっと、ムード作りある運び方するものが、!」
さすがに遺憾の意の
ベッドにペイっとを落とし上にのしかかる
「んなの、今から嫌って程作ってやるよ」
舌を周に回せば眼光がギラギラと光っている
ひぇ…___と心で思う。
ベッドでの初めてのキス。体の重さがクッションに吸われて楽な姿勢。
体の力が抜ける分、唇に神経が集中する。
身体が熱い___そう思い近くのタブレットで部屋の温度を18度に変える。
「冷やしすぎじゃねェの?」
荼毘がの頬を撫でる
「燈矢からしたらこのぐらいが丁度いいでしょ?」
クスッと笑うと荼毘が嬉しそうにを抱きしめる。
「私は寒くなるから温めてね、寒いのは嫌いなんだ」
荼毘の背に手を回す。汗腺の乏しい荼毘は自分の下げれない体温に焼かれそうな時がある。
それを知っている。
のそういう優しさが大好きな荼毘。
先程付けれなかったキスマークを付ける。
つける場所は勿論継ぎ接ぎではない自身の皮膚。
「燈矢……私も燈矢に付けたい」
聞くと荼毘が自身で服を脱ぐ。が起き上がりお互いに座った状態。
が四つん這いに近づき荼毘の胸元の地肌に口付けをする
焦げて剥けた皮膚の匂い。血が混じった燈矢の匂いだ___
舌で舐める音と可愛らしく吸う音を立てれば、白い肌にマークが付く。