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荼毘 裏夢 短編

第5章 荼毘 裏夢 幼なじみ


「うん、おやすみなさい、父さん……。」
申し訳なさそうに電話を切る

「燈矢、助けてくれてありがとう」

「そう思うなら今晩俺に抱かれろよ」
落ち込むの様子など気にせず、いつも通りの荼毘。

「…笑。やだ笑」
に笑顔が戻る
の頭を撫で後ろ手に手を振り、手術部屋を出ていく荼毘。

______



ぁー疲れた…。

死体を片付け自室に入る。部屋に入るや否や、電気もつけずにバスルームへ一直線に歩く。
靴は歩きながら脱ぎ捨て、スカートの留め具を外し脱ぎ落とす。
白衣を脱ぎ、シャツのボタンを外して脱ぐ。髪留めも外して床に落とす。

衣服は入口からバスルームへ一直線を描くように脱ぎ捨てられる。これもいつもの事。片付けは後。

背中のブラのフックに手をかけ外す。肩紐が緩んで腕にかかれば外そうと紐を指で掴む

「……さっき、燈矢の顔が浮かんだな…」

死を確信した時、思い出した顔は荼毘の顔だった。
そんなことをぽつりと呟くと、視線を感じる。


が視線の方を見ると、の部屋の椅子に座っての様子をジッと見ている荼毘が普通に居た。


「え…」


硬直。

「気づいてなかったのか?生脱衣を見せられてると思ってたぜ」

意地悪に笑う荼毘。
顔を赤らめ、留め具の外れた下着を押し付けるように胸元を隠す。

「な、//なな何で、燈矢が部屋に」
さっき明らかに帰る雰囲気だったじゃん__と思う

「なんだよ笑、そんな顔できんのかよ」

いつも冷淡なの感情的なリアクションに驚き、椅子から立ち上がりに近づく荼毘

「落ち込んでたから大丈夫かなーって、優しい俺なりの心配で部屋で待ってたらいきなり脱ぎ出すもんで驚いたよ」

が後ろに後ずさると、自然とデスクに追いやられる
デスクに手を着いて軽くかけるように身を倒すと、の股に片足を挟む荼毘。

「さっき言ってた、俺の顔が浮かんだって何?」
青く綺麗な目でを見つめる


「別に…ただの独り言。今は関係ないよ。それより近い。」
荼毘の襟を両手で掴んで、挟んである足の後ろに足先をかけ、
いつもの様にカウンターを仕掛けようと軽く押す。
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