第1章 荼毘 裏夢
荼毘が食べ終わると食器を提げ、清拭料とタオルを持ってきた
「それじゃ、体拭くから服脱いで」
「自分でやる」
「背中は届かない場所あるでしょ」
「いい。」
継ぎ接ぎの体を見られたくないからか拒否する荼毘。
「あくまでこれも治療と思ってほしいな、電気なら消すよ、火傷跡には体拭きのタオルで拭くから」
「それに、なんだったら昨日一昨日拭いてあげたし」
ジト目で荼毘を見る
それはそうだが嫌なものは嫌だ思う荼毘。
わかったよ。___と清拭に必要な物を置いて自身はお風呂に向かう
シャワーの音が響く。
の置いていった物で身体を拭き取る荼毘。
風呂から上がり髪を乾かし着替えると、次は包帯を持ってくる
「頭の傷口見るね」
頭の包帯を外して傷口を見る。後頭部の傷は広く浅かったため血が固まり自己修復が始まっていた
「浅そうだね、」
安心した声で言い、シュルシュルと新しい包帯を巻く。
足の包帯も取り、綺麗に拭き取りギブスをはめ治し包帯をまく。
「ほんと、お前なんでここまでするんだよ、善人にしちゃ気色悪ぃ」
素直に善意と好意を受け取れんものか____と呆れ笑う
「燈矢くんが私の初恋だからかな」
驚いた荼毘の顔を見ると「うそだよ笑、ただのお人好し」と笑う。
処置が終わると手を洗い大きなソファで寝る準備をする
「治るまではベッドを貸してあげよう」
そうドヤ顔で言い捨て眠る。
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