第4章 荼毘 裏夢 先輩後輩
今にも首を切って死にそうな笑顔で荼毘に言う。
初めて聞くの身の上話。性行為への耐性や、その他訳ありは察していたが、の崩壊した倫理観の正体に触れた荼毘。
の腕を引き、抱きしめ包んだ腕は今まで以上に愛おしいと強く抱いた。
「先輩……?」
同情しちゃいました?と聞くには違う空気
「……先輩、私先輩の事大好きです。この身が焼けても貴方に尽くし死にたいです」
「、俺の名前…」
荼毘の唇に人差し指を当てる
「先輩、その時がいいです。今じゃないんです。慎重に、漏らせば大義が揺らぎますよ。」
悟ったように荼毘の目をニコッと細目で見透かす。
「行きましょ!ここは寒いんですよ」
いつもの笑顔で荼毘と手を繋いで廃病院に向かう。
心做しか握った感覚が薄い。