第1章 荼毘 裏夢
「…、、燈矢くんの世界に私はいけないよ」
荼毘の動きが止まる
の細い首に荼毘の爪がつき立ち、今にも力めば首をへし折りそうな指を気にせず、
荼毘の頬に右手を添えて、先程荼毘がにしたようにステンレスに親指を滑らせる。
「殺さない程度に、私に悪夢を頂戴。」
いいよ、もう会えない君を永久に覚えてあげるよ。と思わせる皮肉の笑みを浮かべ、クスッと笑う
祈れど願えど私は君を救えない。
「…死にたくなるような記憶にしてやるよ」
皮肉に不満そうな笑顔で答える荼毘。
お互いがお互いを好きでも思想が違う。生き方が違う。
これから燈矢くんは沢山の人を殺す。災害を齎し、私の家族や親しい人を殺める可能性もある。なんて悪人なんだ__と微笑む。
首を掴んでいた手はの顎に添えられ、荼毘の方へ顔をあげられる。
触れ合う口は離れては触れてと、その都度リップ音が響く。
互いに愛し合う恋人のように。
どんどん緩くなる口に、荼毘が舌での唇を舐める。「 口開けろ 」と言わんばかりの誘い方。
おずおずと口を開けば舌が滑り込んでくる
舌を絡めれば息がしずらく呼吸が荒くなる。
離れる度に銀の糸が繋がれては切れ、また繋ぐ。
その度、互いに欲しくて仕方なくなる。
共に生きれないからこそ、それが抑制剤になるようにより興奮させる。
「…ハ、燈矢くん、…」
間に名前を呼べば、荼毘の手が下に流れ
服の上からの腹部を撫でる
衣服の上からの手の感覚にゾクゾクと神経が背筋から走る
人差し指を立て、へそからツーっと上に登る
の下着のフロントフックに指が当たると、親指で摘み擦り合わせてフックを外す
留め具の外れた下着が緩めば荼毘の片手が胸を包む
衣服の上から触られてるのに火照って仕方がない。荼毘の指先や手の動きが鮮明に伝わる