恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第66章 七支柱春药 / 🌫️・💎・🌊・🐍・🍃・🔥・📿
「それ、もう脱いだら? 気持ち悪いでしょ」
「う、うん。そうなん、だけど」
脱げない。
先程は無一郎に脱がして貰ったと言う事もあるが、一番異性に見られて恥ずかしい場所なのだ。
なかなか下着に手をかけない七瀬にもしかして、と思いついた無一郎は「僕やろうか?」と声をかけるが。
「じゃあ…お願い」
「わかった」と了承した無一郎は、七瀬に足を伸ばしてほしいと頼む。そろそろと彼に向かって両足を伸ばすと、無一郎が下着に手をかけた。
「はい、これで良い?」
「あり、がとう」
「僕のもお願い。またキツくなった」
「…うん」
チラッと彼の股部に視線をやった七瀬は、先程見た時より確かに大きくなったなと実感した。
無一郎に足を伸ばすよう頼み、褌に手をかけると出来る限りそこを見ないようにして手早く脱がす。
「ふう、楽になった。ねえ、これからどうするの?」
「えーっと…」
七瀬の動きが再び止まった。さてどうするべきだろうか。
自分が奉仕する事も出来るが、それは相手ともう少し親密な関係になってやって来た為、初体験だと言った無一郎に提案するのはかなり抵抗がある。
「無一郎くんに私が触れたり、逆に無一郎くんが私に触れて貰ってお互いの熱を高めていくんだけど…どうしたい?」
悩んだ結果、無一郎に決めてもらう事にした。
彼が初めてという事もあるが、柱に奉仕するのは何となく失礼だ。そんな考えに至ったからだ。
「え、僕決めて良いの? じゃあ…君に触れたい」
「わかった」
ゆっくりと七瀬が両手を広げると無一郎は微かに笑って近づいた。彼がぎゅうと華奢な体を抱きしめると、無一郎の背中にもゆっくりと七瀬の両腕が回る。
「君に触れると本当に気持ちいいよ。すべすべしてるっていうのもあるけど、安心もするんだよね」
「すべすべしてるのは無一郎くんもだよ。ずっと触れていたいなあって思う」