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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第19章 令和のヒノカミ鳴り / 🎴


「うん。俺が初めて遭遇した鬼は…あれ?何だっけ?」
そう言って卵焼きを咀嚼しながら、頭を傾げる善逸。


どうやら本気でわからないらしい。多分寝てたんだよね……。

「七瀬!悲鳴嶼先生が詳しい話聞かせてくれって、そう言えば言ってたぞ!先に職員室に向かってるから終わったら来てくれ」

「ん……わかった」


昼食のパンを食べ終わった炭治郎は私に声をかけた後、教室を出て行った。

「七瀬ちゃん……あれ、嘘だよ」
「え?そうなの?」
卵焼きを全部食べ終わった善逸が私を見ると、ニヤッと笑う。


「炭治郎から、すっげー甘い音がする。あー!もう俺も中等部の禰󠄀豆子ちゃんに会いに行こうかなー」

甘い音、かあ……。残りのごはんを食べてお茶を飲んだ私は彼の後を追いかけて教室を出た。



12時50分。キメツ学園の屋上にて。

「良い天気だねぇ」
「そうだな……」
私達は手すりに両手をつけて、青い空を見上げる。

「……………」
「……………」

沈黙が少し続く。その静寂を破ったのは……

「…七瀬」
「なに?………んぅ……」

右隣にいた炭治郎が私の左頬を包んで、優しくキスをしてくれた。


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