恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第19章 令和のヒノカミ鳴り / 🎴
それから30分後。
キーンコーンカーンコーン……
「む、授業終わりだな。よし!みんなお疲れさま!各自本日の戦績や戦術をまとめて次回提出、頼むぞ!」
「はーい!!!!」とクラス全員が返事をした。
「はー。楽しかったけど、疲れたあ〜」
昼食後、私は机に突っ伏すと、両手を思い切り伸ばす。
「七瀬、やっぱり速いな。あっと言う間に他の女子達、捕らえてたし…」
「ありがと。一応速さ重視の呼吸を使ってたからね」
「ははっ、確かにそうだよなあ」
炭治郎は「んーっ」と両手を上に向けて伸ばす。
……ピンポンパンポーン♪
「1年筍組、竈門炭治郎くん。沢渡七瀬さん。職員室まで来て下さい。繰り返します……」
ん?悲鳴嶼先生の声だ。
「ねえ、担任の先生から呼び出しって……私達何かしたのかな?」
「ええっ……全く覚えがないぞ…なんだろうな?部活はちゃんとやってるしなあ……」
炭治郎と私は頭にたくさん疑問符を抱えて、職員室に向かった。
「えっ?鬼が出るんですか?……今、令和なのに??」
「悲鳴嶼先生……それで出没の場所は……」
記憶が戻った途端、これかあ……。