恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第19章 令和のヒノカミ鳴り / 🎴
「今日は12日か。では出席番号12番!
竈門炭治郎!君の好きな武将は誰だ??」
1年筍組、3時間目、歴史の授業の時間。
教壇に立っている金髪の先生…煉獄先生が左隣の席に座っている私の彼氏に質問をした。
「は、はい!えーっと……豊臣秀吉です!」
「うむ、そうか。では三英傑でもある彼の性格を表す喩えは言えるか?」
「鳴かぬなら鳴かせてみよう、ホトトギス…です」
「正解!よし、座って良いぞ。秀吉は……」
先生が秀吉について話し始めるのと同時に炭治郎が椅子に座る。
「同じだね。私も秀吉が1番好き」
「そっかあ。嬉しいな」
「ねえ、この後どれくらいしたら始まると思う?あれ」
「ははは、あれかあ………」
さて、あれとは……
「以上が秀吉の性格を表す喩えについてだ。ではここからは彼に因んで、賤ヶ岳(しずがたけ)の戦い…騎馬戦を始めよう」
わあ、来たあ。あれが。
煉獄先生の授業の名物がこれ。突然始まる騎馬戦。でも、みんな楽しんで参加するから、結構”待ってました”なんだよね。
炭治郎は伊之助、善逸、玄弥に。私は女子3人に支えてもらい、上に乗る。
「男子は豊臣秀吉に、女子は柴田勝家になりきれ!!」