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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第62章 Halloween masquerade / 🌊・🔥



「あっ、うン」

「はいるぞ」

七瀬の中へ侵入する準備をいつものようにした義勇は、膜がかかった己の欲をゆっくりと彼女の中へと進めていく。

引いては進み、引いては進む。そんな律動を繰り返すと七瀬の体は義勇の下で緩やかに反応した。

最奥まで辿りつくと、義勇の息がほうっと気だるげに漏れる。己の昂りはきゅっと両側から締め付けられており、それがたまらなく心地よいからだ。


「今日もあたたかいな」

「義勇さんも……凄くあったかいよ」


笑顔を交わした二人は体を繋げたまま、たくさん口付けをした。
甘くて幸せで、満たされる愛撫は互いの心と体の温度をゆっくりではあるけれど確実に上昇していった。


「七瀬、七瀬」

「うん、ぎゆ…さん」


名前を呼び合う二人の体温と気持ちが高みへ登りつめた瞬間、義勇が白濁を吐き出した。七瀬の膣壁が一気に熱くなる中、少しだけ遅れて彼女も絶頂を迎えた。

はあ、はあ、と忙しなく繋げる二人は、視線を交えると笑顔になり、ぎゅうっと抱きしめ合い、またキスを始めた。
一つに繋がったままで口付け合う二人は、とても満たされた表情をしている。

「んっ……」

ズル……と義勇の昂りが七瀬の中から出ると、彼女の口から甘くか細い声が漏れた。
ふうー……と深く長い息を吐いた義勇は、コンドームを手早く処理すると恋人を上から覆うように抱きしめる。

ゆっくりゆっくり切れた息を整えた二人は、また笑いあってキスを続けていった。














それから一夜が明けて翌朝の事 ———

ブーブーブーと一台のスマホが振動している。時刻は午前七時だ。
シーツの中からぬっと細い手が出て、スマホのバイブ音を止めた。

『ふあ……七時かあ。良い感じに体が怠いな』

画面のデジタル表示を確認した七瀬は、腰をさすりながら昨晩の義勇との情事を思い出している。

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