第62章 Halloween masquerade / 🌊・🔥

『これがパニエか……』

インナーが目に入った義勇は、まず七瀬が履いている白いヒール靴とベージュのストッキングをゆっくりと取り去った。

パニエを捲って覗いてみると、そこにはやや湿りを帯びた布地がある。下着も彼女から取り去ってしまえば、次に姿を現すのは黒い茂みだ。


「義勇さ、ん。スカートの中で…何、はぁっ…してるの」

「ここを可愛がっている」

グチュグチュ、と水音が響く度に下腹部から迫り上がって来るような快楽の波。七瀬は義勇の顔が全く見えない為、恥ずかしさも倍増だ。

「あっ、ぅん……」

いつもと同じ指の感触、いつもと同じ舌の感触だが、彼女の体感がまるで違う。

『普段より反応が敏感だな……俺が見えないからか』

スカートの下でふっと口元に小さな笑みを浮かべる義勇は、七瀬の太ももをやわやわと揉み始めた。弾力があり、適度な細さの足は彼の掌にぴたりと吸い付く肌触りだ。

再び七瀬の啼き声にまろやかさが加わると、こぼれ出すのは吐息と煌めく透明の蜜 ———


「んっ、んっ、はぁ……ぎゆ、さん……もうやめ…」

「悪いが、その願いは……んっ、聞けな……い」


ジュ、ジュ、と甘い液を吸う音がスカートの中から響くと、七瀬の頬がより桃色に染まっていく。


「あっ、ん……やぁん」

「はぁっ、七瀬…」


とろとろとろ、と溢れた液が義勇の口元をべったりと濡らした。彼は取りこぼさないように、丁寧に己の舌で絡め取っていく。


「七瀬」

「う、うん……どうし、たの……」

はあ、はあと息を継ぐ彼女の両目からは涙が少しこぼれ落ちていた。