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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第17章 令和になってもやっぱり寡黙 / 🌊



「何かこう…派手に炸裂する起爆剤みてぇなもんはないのかね」

起爆剤……。私も頭を抱えてしまう。


「と!冨岡の事も気になるが、まずは鬼だな。いいか?今日の作戦はこうだ……」

私と善逸、そしてカナヲに指示を出す彼は美術教師の宇髄先生ではなく、音柱の宇髄さんだった。







「ヒィ!七瀬ちゃん!カナヲちゃん、待ってぇ〜置いていかないで〜」

ここは学校の裏山。私とカナヲの数メートル後ろから善逸が半泣きで追いかけて来る。

「大丈夫!置いていかないよ!」

「カナヲ…私、右から行くから左からお願い出来る?挟み撃ちしちゃおう」

「ん…わかった」

アイコンタクトでうなずきあった私達2人はサッと左右に分かれる前に後ろを確認。


「どうする?どっちに来る?」
「えっと…カナヲちゃん!」

「わかったー!」
「じゃあ後でね!」


善逸がカナヲと左の方角に行ったのを見送った刹那 ——
来た……!
スウ…と呼吸を整え、鯉口を切って抜刀した。


「水の呼吸 肆ノ型 —— 」
「グワァァ!!!」

私の身長のおよそ2倍。那田蜘蛛山で見かけたような鬼がこちらに向かって雄叫びをあげる。

「 —— 打ち潮」

義勇さんが得意としている、流麗な波がザアッと打ちつけるごとく連撃の型で鬼の頸を切った。

ザクッと音がした後、鬼は2つに分かれた胴体と一緒に砂が舞うようにサア……っと消えていく。

私は刀についた血液を一度振り、鞘に納めた。

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