恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第17章 令和になってもやっぱり寡黙 / 🌊
ピンポンパンポーン♪
「2年柿組、沢渡七瀬さん。至急、職員室に来てください。繰り返します……」
綺麗な声の校内放送が私の名前を呼んだ。この声はカナエ先生かな。
「あ、じゃあ先生。私呼ばれたので行っちゃいますね!」
「ああ。次回からちゃんと授業中に走りきれよ」
はーいと返事をして、私は彼に手を振って呼ばれた職員室に向かった。
★
この日の夜、20時。キメツ学園にて。
「よし!準備は出来たか?お前ら!」
その背丈198センチ。左目には花が咲いたような化粧を施した宇髄先生。
超がつくイケメンで、私の周りの女子はほとんどが彼に恋している。
先生がカッコいいのは認める。国宝級と言っても良いぐらい。
ただ、宇髄先生は美人の奥さんが何と3人もいる。私は既婚者はちょっとね……。
「沢渡、冨岡はまだダメか?」
「はい……どうすれば良いのか」
「俺達もできる事はやってみたんだけどなー。地味に効きやしねぇ」
地味に効かない、かあ。柱だった先生達でもダメなんて…どうすれば良いのだろう。