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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第17章 令和になってもやっぱり寡黙 / 🌊




そして、先日雨が途中で降って走れなかった距離を走るぞ、と2回目の呼び出しをされて、私は彼と向き合っている。

「後2周ですよね?走って来ても良いですか?」

彼はこちらを見てはいるが、何も言葉を発しないので、自分からそう提案した。

すると ——

「ああ、行ってこい」

彼は私の頭にポン、と掌を乗せた。

『やばい!!……義勇さんの不意打ち、相変わらず……』

「それじゃあ行ってきます」

掌がゆっくり離れたのを確認すると、一目散にトラックを走り抜けた。









「終わったー!!」
2周、無事に走り終えた。

「お前、授業中は手を抜いていたのか?速く走れるのなら最初からそうしろ」

ぐうの音も出ない事を言われる。


「陸上部にスカウトしても良いぐらいだ」

そう、義勇さんは陸上部の顧問でもある。隊士をしていたから運動はもちろん嫌いじゃないけど、今は令和の時代。平和そのもの。


さっき鬼が出るって煉獄先生から聞いたけれど、めいいっぱい高校生を満喫したいもん。だって一度しかない青春なんだから。


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