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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第60章 feliz cumpleaños / 🎴・🌫️ ✳︎✳︎




「来月、霞柱様のお誕生日ですね。私達も大分ふろふき大根が上手に作れるようになりましたが…何を用意しましょうか」

『確か炭治郎も今月誕生日って言ってたっけ……』

私の頭には一期下の後輩の顔が思い浮かんでいた。


「所で、七瀬さんはライスオムレツって洋食を食べた事はありますか?」

「らいすおむれつ……?いえ、無いですね」

「先日彼と非番が重なった日に食べに行ったんですけど、とっても美味しかったんです! ふわふわの卵料理で……」


それから本田さんはらいすおむれつについて熱弁をしてくれた。
ライスオムレツ。

けちゃっぷと言う赤い調味料で炒めた米飯を薄焼き卵で包んだ料理らしい。

米飯の中に炒めた鶏肉と玉ねぎも混ざっており、これがまたライスオムレツの味を引き立てていると言う話だ。


「彼は隠になる前、料理人を目指してたそうで舌がとても肥えているんです。作るのはそんなに難しくないと思うって事でしたし、どうでしょう。これを霞柱様に作ってみませんか?」


「良いかもしれませんね! 無一郎くんは柱ですが、そんなに外食している様子もないので開拓と意味ではぴったりかもしれません。まずは私も今度食べに行って来ます」












それから一週間後、私は銀座にやって来ていた。

何故銀座なのかと言うと、評判の洋食屋さんがあるからだ。そして本田さんが隠の恋人と食事した店と言う事も理由。


「俺、洋食って初めてだ! 声かけてくれてありがとな、七瀬」

「ううん、付き合って貰って感謝してるよ。お礼言うのは私の方」


食事に一人で行くのは慣れているのだけど、銀座は敷居が高いなあと言う思いがあり、後輩の竈門炭治郎を誘った。

すると二つ返事で了承してくれたのだ。

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