恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第16章 令和の緋色と茜色 / 🔥
あ、やりたい事あった!けど、これを言うのは気がひけてしまう。
少し思案していると隣から声がかかった。
「どうした?何か言いたそうな顔をしているが……」
変わらない。本当に彼は自分の事をよく見てくれている。
うん、やっぱり確認しておこう!
「杏寿郎さん。巧って今どうしているんでしょうか」
「む……」
意外な事を言ってしまったようだ。彼の大きな目が一瞬見開かれる。
「キメツ学園にはいませんよね?いるなら私の一個上なので、3年生にいるはずですけど……」
「桐谷くんか。彼は去年卒業したぞ」
「え?年齢が違いますね……ああでも、私と杏寿郎さんも前世は3つ違いでしたもんね」
「うむ」
何だろう。調整と言うか、バランスと言うか。そういうものが働いてるのかな?
以前、転生について書いてある小説を読んだ時にそんな事が書いてあった気がする。