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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第58章 Evviva!(エッビーバ) / 🔥 ✳︎✳︎



「あ、これ美味しい!オルトラーナでしたっけ?」
「チーズがかかっているが、野菜もたくさん乗っているからな!」

「はい、ヘルシーです」

イタリア語で「菜園」を意味するこのピザは、パプリカやナス、ホウレンソウなどの野菜をたっぷり使用している。


「うむ!ペスカトーレもうまい!」

同じくイタリア語で「漁師」を意味するペスカトーレは、その名の通り魚介たっぷりのピザだ。

トッピングはイカ・エビ・ムール貝・アサリ、ホタテ・ブラックオリーブなどが乗っている。


「沢渡さん、芋焼酎のおかわりはどうする?」

「あっ、じゃあもう一杯だけお願いします!ありがとうございます」

ゴクンと最後の一口を飲み干し、彼にお礼を伝えた。
二杯しか飲んでいないが、既にほろよい加減の私である。対して煉獄さんの表情に変化は見られない。


「すみません!」と店員さんを呼び止める彼を見ながら、とある事を思い出す。

初めて出会った時は飲みすぎちゃって迷惑かけたんだよね。でもあれがなければ、今こうして一緒にお酒を飲んだり、食事したりする事もなかったなあ……。


「お待たせしました!芋焼酎とウーロン茶です」

ん?ウーロン茶?私、確か三杯目の芋焼酎を頼んだはず……。
店員さんに声をかけようとしたら、彼が「君はこれだ」と目の前にトン、と茶色い飲み物をすかさず置いた。


「え?煉獄さん、どうしてですか?」

「一応必要かどうか聞いてみたが、顔がうっすらと赤いぞ!これ以上は控えなさい」

ぽん、と頭頂部にあたたかな手が乗せられた。彼に諭されるように言われると何故だか反論出来なくなる。


「芋焼酎好きになってくれたのは嬉しいが、やはり限度がある!初対面の時のような事になっては困るだろう?」

「う、そうですね」

これを引き合いに出されると、益々何も言えなくなる私だ。

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