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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第57章 恋のゆらぎ / 🎴・⚡️



翌日の事だった。

「Jyogen discode(=日本語で不一致の意)と Shabana Rock も新曲ですか」

「そ、何でも一つのCDにまとめた形でリリースするらしい」

「私、疑問なのですけど、最近こう言う事多くないです?どこかから情報が漏洩しているとか?」

衝撃的な知らせが私達マネージャー陣に知らされた。
何かと言うとpillarのデビュー十周年記念曲と同日に、とある事務所所属のグループが新曲を発表するのだ。

この二組はカガヤーズ事務所のライバル事務所とも言っていい、キブツジプロダクション在籍だ。
Jyogen discode は黒死牟・童磨・猗窩座の三人組スリーピースバンドで、Shabana Rock は謝花妓夫太郎・梅兄妹によるロックユニット。


「うちの事務所にスパイでもいるんでしょうか?怪しい人と言えば…音川副社長?」

「副社長は一見怖いが、そんなタイプじゃねーぞ?挨拶だって小さいけど返してくれるし……いつも労ってくれる」

確かに。そうなんだよね。
副社長は前髪が異様に長く、何年か前に流行ったホラー映画に出て来るキャラクターにそっくりだ。

でも後藤さんの言う通り挨拶をすれば返してくれるし、よく差し入れだと言って私達三人には甘味をくれる。
それがまたどれもこれも絶品!

「副社長はじゃあ違うとして……他には誰が?」

しのぶさんが私達二人に問いかけるが、なかなか皆答えに辿りつかない。

「いるかどうかわからない物を考えるのは得策じゃない。それより俺達は炭治郎と善逸を全力でバックアップするのが最優先だ。pillarのメンバーもだけどな」

「仰る通りですね」

「はい…確かに」

後藤さんの一言により、私達三人の意見が纏まった。相手方の事よりもまずは自分達に何が出来るか、だ。

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