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恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)

第57章 恋のゆらぎ / 🎴・⚡️



私は後藤さんの後ろに座っているので、助手席にいるしのぶさんの表情が少しだけ見える。
大きな瞳を懐かしそうに細め、口元には笑みが浮かんでいた。

彼女はEdo Boysのマネージャーになる前、pillarのマネージャーをやっていた為、メンバーとは旧知の中だ。
今でこそ大人気と言えるpillarの面々だけど、デビュー間もない頃は表で見えない所で小さな内紛がよく起こっていたらしい。


「まあこれは今でもあまり変わらないんですけど、冨岡さんと不死川さんですね」

寡黙な冨岡さんに白黒はっきりつけたがる不死川さん。なかなか相容れない事が多いみたいだけど、そこは宇髄さんや煉獄さんがフォローに回っているようだ。

でもいざ歌やダンスとなると、諍いなんて本当にあるの?と疑いたくなる程二人はシンクロしている。
それを見る度にプロってこう言う事なのかな?と私は改めて実感してしまう。

因みに炭治郎くんと善逸くんはオンでもオフでも変わらず、仲は良い。
芸能人はオンの時に話すタイプはオフの時に寡黙、逆にオフの時に話す人はオンの時は寡黙…なんて話をチラッと聞いた事があるけど、カガヤーズ事務所所属の人達はオンもオフも変わらない。

そんな印象かな。


「もう少しで着くぞー忘れ物ないようにしてくれよ」

「はい!わかりました」




♪〜

「こないだ出したシングル、僕も凄く好きでね。娘も家でしょっちゅう歌ってるよ」

「ありがとうございます!親子で気に入ってくださり、本当に嬉しいです」

「今回も作曲は善逸くんだね。Edo Boys の曲はいつも歌いやすいからさ。よく口ずさんでいるよ」

「ありがとうございます!自分達は勿論、聴いてくれる方が歌いやすいメロディーをいつも考えているので……」

今日は毎週木曜ニ十ニ時から放送している音楽番組「Enjoy!music」の収録だ。歌録りは先程終わり、今度は司会の小泉和さんとのトーク部分を収録している。
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