恋はどこからやって来る?/ 鬼滅の刃(短編・中編)
第16章 令和の緋色と茜色 / 🔥
「七瀬……思い出したのか?」
ゆっくりと左に顔を向けてみれば、赤い双眸が私の事をやや驚いた表情で見ていた。
「思い出す?」
腑に落ちない私の左頬を柔らかく包むこの人は彼氏の煉獄杏寿郎さん。通っている高校の歴史教師。
半年前、私が気持ちを伝えると、まさかまさかのオッケーの返事を貰った。
“自分は騙されているんじゃないか”
何度も思ったけど、彼は5つも年下の私を彼女として、とても大事にしてくれている。
驚いた事に、家族にも何故か紹介してくれた。