第53章 Latte ship / 🔥✳︎✳︎

「これだとスカートが捲り上がって恥ずかしいんだけど…」

「では脱げば良い」

瞬時にジッパーをおろされ、スカートが私の腰から消えた。

「これも取り払うか？」

「あっ、やん」

下着の上から割れ目をなぞられると、体の中心からジワッと透明な液が滲んでまた染みを広げる。

「制服、汚れるよ……」

私なりの精一杯の反抗だ。しかし ——


「クリーニングすれば、何の問題もない。それにもう一着あるしな！君もだろう？」

「うっ、はい。そうです」

「うむ、では早速…」

ショーツもするりと取り払われてしまい、私は下半身に何も身に纏っていない状態である。

「これ……凄く恥ずかしいんだけど…」

彼のスラックスには既に私が垂らしたであろう染みが付着している。何だか居た堪れない気分なのだけど、杏寿郎さんはそんな私を面白そうに見ている。


「君は本当にかわいいな」

「あっ、ダメ……」

今度は二本の指がちゅぷ……と私の中に入りこんだ。不規則にそれらを動かしながら奥に奥に進んで来る。

「む、左手だけだと難しい物だ」

「え、やだよ、上も？」

「当たり前だろう」

私が下腹部の快感に悩まされていると、今度はジャケットとシャツのボタンがゆっくりだけど一つずつ確実に外されていく。

「終いだ。これも取るぞ」

スカーフがベッドの下に落ちると、首元が涼しくなった。


「……七瀬。これはたまたまか？」

「うん、そうだよ。たまたま」

ふっと笑った杏寿郎さんは私の両胸を支えていたブラのホックをゆっくりと外す。すると胸を覆っていたカップ部分が左右に分かれ、中央の谷間があらわになった。すると、彼はそこへ顔を寄せてくる。


「フロントホックとは……示し合わせたようだな」

「昨日…まとめて手洗いしたの。洗濯機で洗い過ぎるとすぐいたんじゃうから」

「そうか。どうりで見た事がないわけだ」

瞬間、杏寿郎さんの双眸の炎が中火に変わる。